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足立美術館(あだちびじゅつかん)【島根県安来市】

足立美術館(あだちびじゅつかん)【島根県安来市】

足立美術館は、安来出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)が設立した財団法人足立美術館によって、昭和40年(1970年)に開館しました。近代日本画の大家・横山大観の作品収集が130点を超え、日本一のコレクションとして知られています。また美術館の外には日本庭園が広がり、アメリカの日本庭園の専門雑誌ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(The Journal of Japanese Gardening)において2003年から17年連続で日本一に選ばれています。
またミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、3つ星に評価されています。

足立美術館では、横山大観以外にも現代日本画家として有名な平山郁夫など多くの近代・現代日本画家の作品を鑑賞することができます。また日本画意外に童画(子供向けの絵画)や北大路魯山人などの陶芸作品や木彫作品も楽しむことができます。

日本庭園は、面積約5万坪の広さがあります。庭園は、5つのエリア(①枯山水庭 ②苔庭 ③白砂青松庭 ④池庭 ⑤鶴亀の滝)に分かれ、違った景色を楽しむことができます。また日本庭園の見える景色が全て敷地内という訳ではなく、道路などの人工物が見えないように庭園を配置しています。また遠景の山々を取り入れることにより奥行きのある景色を作っています。(他の景色を上手に取り入れる技法を「借景(しゃっけい」)」といいます。)

庭園から見える滝は、庭園としての完成度を上げるためにつくられた人口の滝です。
そのためボタン一つで操作でき、閉館時間には流れていないそうです。

また毎朝従業員全員で1時間かけて庭園内を掃除しお客様を迎えるそうです。掃除をしない日は、雪の降った日だけだそうです。

■足立全康について

明治32年(1899年)2月8日に現在の島根県安来市に生まれる。
小作人の家に生まれ、頑張っても報われない両親の姿を見て商人を目指す。
尋常小学校を卒業後、14歳の頃に大八車で炭を運ぶ仕事で雇われます。その際に多めに炭を仕入れて運ぶ仕事の間に売り歩いたのが、初めて手掛けた商売といわれています。
戦後には大阪に移り、繊維卸業や不動産などを手掛け一代で財を成しました。
昭和22年に開かれた横山大観点で「紅葉」を見て大変感銘を受けたことが、その後のコレクション収集のきっかけになったといわれています。
昭和45年に財団法人足立美術館を設立し、足立美術館を開館し、敷地内に日本庭園を作り始める。
平成2年12月19日没。享年92歳。

足立美術館の公式ホームページはこちら

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