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出羽神社・三神合祭殿(でわじんじゃ・さんじんごうさいでん)【山形県鶴岡市】

出羽神社は、月山と湯殿山とともに出羽三山に数えられる羽黒山の山頂にある神社です。主祭神は、伊氐波神(いではのみこと)・稲倉魂命(いなくらたまのみこと)が祀られています。

境内には三神合祭殿があり、月山・湯殿山・羽黒山の主祭神が祀られています。冬季間は月山と湯殿山に行くことができないため、神事も三神合祭殿で行われます。三神合祭殿の社殿は、日本最大の茅葺の建物といわれています。

また羽黒山は、仏教の影響も強かったため山内にはすでに寺院はありませんが、五重塔だけがいまだに建っています。この五重塔は、高さは29.2メートルで、平安時代の豪族・平将門(たいらのまさかど)によって建立されたと伝えられ、国宝に指定されています。隋神門から五重塔に行くには長い階段を下っていかなければなりません。※帰りは当然同じ階段を上って戻ります。

出羽三山の開祖は、崇峻天皇(すしゅんてんのう)の第三皇子の蜂子皇子(はちこのおうじ)といわれています。蜂子皇子は、父の崇峻天皇が蘇我馬子(そがのうまこ)によって暗殺されたため厩戸皇子(うまやどのおうじ。のちの聖徳太子)の手助けを受け、丹後国から出羽国へと逃げました。その後、3本足の鳥に導かれて羽黒山に登り、羽黒権現に出会い出羽三山を開山したといわれています。また多くの方の苦悩を取り除いたことから能除大師(のうじょたいし)と呼ばれていました。多くの方の苦悩を取り除いたことによって、肌の色が黒くなり顔が醜くなったといわれています。

主祭神について

伊氐波神・・・古事記や日本書紀には記載がないため独自の神様のようです。また「出羽国」の名前の由来になったとの説もあります。

稲倉魂命・・・古事記では須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売(かむおおいちひめ)の娘神で宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)として登場します。一説には伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神(とようけのおおかみ)と同じ考えられています。日本書紀では、イザナギとイザナミの娘神として登場します。

出羽三山(羽黒山)の公式ホームページはこちら

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