伊勢神宮の正式名称は、「神宮(じんぐう)」といいます。他の神宮と区別するために通称として「伊勢神宮』と呼ばれています。
明治時代に神社の等級が決めた「近代社格制度」において、伊勢神宮の社格は設定されず他のすべての神社の上に位置する神社と考えられていた。また現在でも日本の神社を包括する神社本庁の本宗(ほんそう)となっていています。
内宮は、天照大神を祀る神社(総じて神明神社(しんめいじんじゃ)という)の総本社ともなっています。
正宮(しょうぐう)は、皇大神宮・内宮(こうたいじんぐう・ないくう)と豊受大神宮・外宮(とようけだいじんぐう・げくう)の2つあります。両方の正宮を参拝する場合には、外宮・内宮の順番で参拝するのが正しいと言われています。
主祭神は、内宮が天照大神(あまてらすおおみかみ、太陽の女神)、外宮が豊受大神(とようけのおおかみ、食物・穀物を司る女神)です。
また内宮・外宮ともに各主祭神の荒魂(あらみたま)の別社も作り祀られています。
※荒魂とは、もともと神には2面性があり、荒ぶる側面(魂)が天災や疫病は荒魂が引き起こしたと考えられていました。荒魂の反対を和魂(にきみたま)といいます。
また内宮の御神体は、八咫鏡(やたのかがみ)です。八咫鏡は、本来は代々の天皇が天照大神の化身として祀っていましたが、直接祀るのは恐れ多いと考えられるようになり伊勢神宮で祀るようになったといわれています。また八咫鏡は三種の神器のひとつで、現在の天皇がもっている八咫鏡は伊勢神宮の八咫鏡を模して作られたと言われています。
【式年遷宮について】
遷宮とは、本殿を新しく建立し御神体を新しい本殿へ移すことをいいます。また式年遷宮とは、決められた年数ごとに遷宮を行うとことをいい、伊勢神宮では20年ごとに遷宮が行われます。また現在では、遷宮によって宮大工の技術を後世に継ないでいくという意味も大きくなっています。
伊勢神宮の式年遷宮は、持統天皇4年(690年)に1回目が行われ、平成25年の遷宮が62回目といわれています。
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