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国会議事堂(こっかいぎじどう)【東京都千代田区】

国会議事堂は、ご存知の通り日本の立法府である国会が開かれる建物です。左右対象の建物で、正面から見て左側が衆議院・右側が参議院(戦前は貴族院)となっています。

明治政府の設立の直後に議事堂建設の計画が立てられますが、様々な社会情勢などによりすぐには建設は始まりませんでした。大正9年の原敬内閣総理大臣時代にようやく現在の国会議事堂の建設が始まります。その後、怪盗大震災や陸軍青年将校による二・二六事件の影響などにより完成が遅れますが、昭和11年11月7日に帝国議会議事堂として竣工式を迎え、帝国議会が開催されました。戦後も日本国憲法が制定された昭和21年から国会議事堂として使用され現在に至っています。

衆参両議場は、2階と3階を吹き抜けで作られています。参議院場には、天皇が国会の開会のおことばを述べるための席が用意されています。

国会内の警備は、衆議院事務局と参議院事務局の職員である衛視(えいし)が行っています。三権分立のひとつの立法府の施設(国会議事堂)を、行政府の組織である警察庁(警視庁)が警察権を持つのは好ましくないと考えられるためです。そのため警察官であっても衆議院長もしくは参議院議長の許可がない限り敷地内に入ることは認められていません。

建物の大きさは、鉄筋コンクリート造の地上3階(中央塔は4階)地下1階となっており、詳しい内容は以下の通りです。※尺貫法で設計されています。

・幅(長さ):206.36m(681尺)
・奥行き:88.63m(292.5尺)
・高さ:両翼部 20.91m(69尺)、中央塔 65.45m(216尺)
・敷地面積:6万9245.92m²(2万649.67坪)
・建築面積:1万2396.75m²(3750坪)
・延床面積:5万2165.52m²(1万5780坪)

建物内には、衆参両会議場の他にも様々な施設が設置されています。
・委員室:様々な委員会を開催する部屋として使用されています。
・中央広間:中央玄関を入ってすぐにある広間で2階から6階まで吹き抜けになっており天井までの高さがおよそ32メートルあります。天井にはステンドガラス、壁面には日本の四季をモチーフにした油絵が飾られています。また広間の3隅には、板垣退助・大隈重信・板垣退助の銅像が設置されています。残された1隅にも台座がありますが銅像は置かれていません。銅像が置かれない理由ははっきりしていませんが、国会開催がされてる日には空の台座に大きな松の盆栽が置かれます。

最後に国会議事堂は誰でも見学をすることができます。ただし国会開催中は、当然見学することはできません。建物内には売店もあり買い物をすることもできます。歴代総理の湯呑みや手拭いなどもお土産として売っていそうです。

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