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興福寺(こうふくじ)【奈良県奈良市】

興福寺は、薬師寺とならび法相宗の大本山になります。

藤原鎌足夫人の鏡王女(かがみのおおきみ)によって重い病の鎌足の病気平癒をながって建立された山階寺(やまなしでら)が始まりと言われています。壬申の乱(672年)の後には飛鳥へ移設され名前も厩坂寺(うまやさかでら)と変わります。

その後710年の平城京の遷都の際に、現在の場所に移され藤原不比等によって名前も興福寺と名づけられました。

中金堂(ちゅうこんどう)は、興福寺の中心になる建物で御本尊の釈迦三尊像を安置する建物になります。最初の建物は、平城京の移設後まもなく建立されたと考えられています。また中金堂の名前は、のちに建てられた東金堂や西金堂に対して中金堂と呼ばれる様になったといわれています。また中金堂は幾度も火災による焼失再建を繰り返し、現在の建物は2010年から建築を開始し2018年に完成したものになります。堂内には釈迦如来坐像をはじめ、四天王立像・薬王菩薩・薬上菩薩立像などが安置されています。

東金堂(とうこんどう)は、聖武天皇が叔母の元正天皇の病気平癒を祈願して、薬師三尊蔵を安置するために建立されました。現在の東金堂の建物は1415年にされたもので、昭和27年に国宝にしてされています。唐招提寺金堂の天平様式を参考しているといわれています。堂内には、本尊薬師如来像坐像をはじめ日光・月光菩薩立像・文殊菩薩坐像・十二神将立像・四天王立像などが安置されています。

五重塔は、藤原不比等の娘の光明皇后(こうみょうこうごう、第45第聖武天皇の皇后)の発案で西暦730年に建立されました。その後は、5回の焼失・再建を経て、現在の五重塔は1426年ごろに再建されたものになります。高さは50.1メートルあり木造の五重塔では京都・東寺の五重塔に次ぐ2番目に高いといわれています。

国宝館は、名前の通り多くの国宝に指定された多くの仏像などを展示する建物として昭和34年に耐火式宝物収蔵庫として建てられました。奈良時代の創建当初に食堂が建てられていた跡地に建てられたため、その食堂の外観を模したいわれています。

館内では巨大な本尊千手観音菩薩が中心に置かれ、阿修羅像で有名な乾漆八部衆(かんしつはちぶしゅう)や乾漆十大弟子立像(かんしつじゅうだいでしりつぞう)などが展示されています。また阿修羅ファンクラブという制度があり、国宝館の受付で「ファンクラブ会員証付き拝観券(1000円)」を購入するだけで会員になることができます 。入会期間は2年間で会員証を提示すると半額で拝観することができます。興味のある方はホームページでご確認ください。阿修羅ファンクラブのホームページはこちら

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