松尾の地名は、古事記にも主祭神の大山咋神(おおやまくいのかみ)が鎮座する場所と記載されており、社が建てられる前から松尾山を御神体として地元の信仰の対象となっていました。
その後、朝廷の招きによって朝鮮の豪族(※真の始皇帝の末裔との説もある)の秦氏(はたうじ)が移り住み、後に大宝元年(701年)に勅命を賜り社殿を建立したのが始まりと言われています。後に「東の厳神(賀茂神社)、西の猛霊(松尾大社)」と称されるほど信仰を集めましたといわれています。
室町時代末期以降は、酒の神様としても全国的に信仰を受けており、現在も多くの奉献された菰樽が神輿庫(しんよこ)に並べられています。しかしなぜ酒の神様として進行されているのかハッキリとした理由はわかっていませんが、秦氏が大陸から伝えた優れた酒造りの技術に由来するのではといわれています。
主祭神
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
御神徳:五穀豊穣
・中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
※別名:市杵島姫(いちきしまひめ)。宗方三女神のひとり 秦氏が大陸との往来の安全の祈願のため勧請(かんじょう)されたといわれています。
御神徳:航海の安全、交通安全
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松尾大社の300メートル南には、安産信仰で有名な摂社の月読神社(つきよみじんじゃ)があります。神功皇后(第14代 仲哀天皇の皇后)が出産を遅らすためにお腹に巻いた月延石の1つが奉納され、現在も戌の日には子授けや安産信仰としてご利益を求めて参拝されています。主祭神には月読命(つくよみのみこと)が祀られています。
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