浅草寺は、東京最古のお寺で正式には金竜山浅草寺(きんりゅうざんせんそうじ)といいます。もともとは天台宗でしたが、昭和25年に独立し聖観音宗(しょうかんのんしゅう)の総本山となりました。
創建は推古天皇36年(628年)に隅田川で漁をしていた檜前(ひのくま)兄弟の網にかかった観音像を、その土地の長の土師(はじ)氏が祀ったのが始まりといわれています。この観音像は現在も浅草寺の本尊として本堂に祀られていますが、絶対秘仏のため誰も直接拝むことはできません。
浅草寺といえば大きな提灯の雷門が有名ですが、現在の雷門はパナソニック(当時は松下電器産業)の創始者である松下幸之助氏の寄贈によって再建されました。雷門の大提灯は、三社祭の御神輿を通す時と強風によって破損しないために台風到来の時だけ畳まれます。
仲見世通りは、雷門を背にして本堂に向かって左側に35店舗、右側に54店舗が並んでいます。本来は境内での商売は禁止されていましたが、1685年ごろに境内の清掃する賦役(ふえき)を条件に商いを許されたのが始まりといわれています。
宝蔵門は、本堂と仲見世通りの間にある2階建ての門です。実業家の大谷米太郎(おおたによねたろう)夫婦の寄進によって再建されました。門の左右には一対の金剛力士像が立っています。左側の阿形像は北の海・右側の吽形像は明武谷(みょうぶだに 北海道阿寒町出身の力士)がモデルといわれています。
本堂は、昭和20年の東京大空襲によって焼失したため、戦後昭和33年に再建されました。以前の本堂は慶安2年(1649年)に建立され幾度もの大火を逃れ、焼失前には国宝にも指定されていました。現在も本尊が安置されているため観音堂とも呼ばれています。
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