戸隠神社(とがくしじんじゃ)【長野県長野市】
戸隠神社は、創建が孝元天皇5年(紀元前210年)ともいわれる大変歴史の古い神社です。御神体は戸隠山で、天照大神が隠れた天の岩戸を奥の院に祀られている天手力男命が投げ飛ばし、その一部が戸隠山になったと言われています。また敷地内には5つの社が点在しています。
個人旅行で参拝する際には、最初に奥の院から始め宝光社で終わるのがおすすめです。ちょっと大変ですが全てを歩いて参拝することもできますし、歩くのが大変な方には戸隠内を循環するバスもあります。※バスの運行については、事前に確認をお勧めします。一般社団法人 戸隠観光協会のfacebookで確認できるようです。
また戸隠の宿坊に宿泊するなど時間に余裕があればいいのですが、1日で参拝し長野市内のホテルに戻るなど時間が限られている場合には、ゆっくり参拝や見学・食事を楽しむために循環バスの利用がおすすめです。
奥の院
祭神:天手力男命(あめのたぢからおのみこと)
御神徳:開運・心願成就・五穀豊熟・スポーツ必勝
奥の院は、名前の通り一番奥まった場所にある社で、天然記念物に指定されている杉林の山道をおよそ2キロメートル歩いて参拝します。山道の途中には隋神門があり、奥に行くほど石階段など足元が悪くなります。
祀られている天手力男命は、天の岩戸を投げ飛ばした怪力の持ち主ということから、開運・五穀豊穣・スポーツ必勝といった御神徳があるといわれています。
九頭竜社
祭神:九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
御神徳:水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神
九頭竜社は、奥の院すぐ近くに祀られています。そのため奥の院と九頭竜社は同じ社務所で御朱印を授けていただけます。
またもともと地主神として祀られていた九頭竜大神が、天手力男命を戸隠に迎え入れられたという伝説があるため、奥の院より歴史が古いともいわれています。
中社
祭神:天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
御神徳:学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全
中社は、寛治元年(1087年)に当時の別当(べっとう・寺院の長)が受けた夢のお告げによって創建されました。境内では樹齢700年を超える御神木や樹齢800年を超える3本杉を見ることができます。
祀られている天八意思兼命は、天照大神が隠れた天の岩戸を開くきっかけの岩戸神楽を創案したことから知恵の神といわれています。
火之御子社(ひのみこしゃ)
祭神:天鈿女命(あめのうずめのみこと)
高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
御神徳:舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神
火之御子社は、他の4社と異なり承徳2年(1098年)の建立以来ずっと神仏混合されることなく神社として祀られてきました。戸隠神社に伝わる太々神楽(だいだいかぐら)は、火之御子社に伝えられた神楽になります。
また天鈿女命は、天岩戸の前で踊り天照大神を誘い出すきっかけを作ったため舞楽や芸能の神様として祀られています。
火之御子社には社務所がないため宝光社の社務所で授けていただけます。火之御子社の御朱印をお願いする際に、必ず火之御子社の参拝を済ませているか聞かれますので、ご注意ください。※御朱印は、基本的に参拝後に参拝した証といただくためです。
宝光社(ほうこうしゃ)
祭神:天表春命(あめのうわはるのみこと)
御神徳:開拓・学問技芸・裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神
宝光社は、奥の院の相殿として天歴3年(949年)に建立されました。お社までは270段の急な階段を登って参拝します。※左奥に道路もありますが、こちらも結構な勾配になています。火之御子社のところでも書いていますが、火之御子社の御朱印は宝光社の社務所で授けていただくため、先に火之御子社の参拝をお勧めします。
祀られている天表春命は、中社に祀られている天八意思兼命の子にあたります。
戸隠神社の公式ホームページはこちら。
中社のGoogleMapはこちら。