安宅住吉神社(あたかすみよしじんじゃ)【石川県小松市】
安宅住吉神社は、歌舞伎の勧進帳の舞台となった安宅の関が置かれた場所に建てられた神社です。通れるはずのない安宅の関を義経一行が無事通過したことから、難関突破のご神徳があるとされています。
また現在でも歌舞伎の勧進帳を上演するときには、上演前に歌舞伎俳優が参拝をされるそうです。
主祭神は、住吉三神の底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)です。住吉大神ともいわれ、三神とも伊邪那岐命の子。
【勧進帳のあらすじ】
源義経一行が源頼朝の捕縛の命から逃れるため、山伏の格好をして北陸を通り奥州の途中にある安宅の関を通り抜けようとした。
しかし関守の富樫左衛門(とがしさえもん)には、すでに義経一行が山伏の格好をしているという情報が入っていたため、弁慶が焼失した東大寺再建のための勧進(寄付のお願い)を行なっていると説明するも通ることを許されなかった。
そこで弁慶が関守の求めに応じて白紙の巻物を取り出し朗々と勧進帳を読み上げ、また山伏の心得や呪文について問われても淀みなく答えたことにより、義経一行は無事関を通ることができました。
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