阿寒湖(あかんこ)【北海道釧路市】

阿寒湖は、阿寒摩周国立公園にあるカルデラ湖の一つです。大きさは、周囲25.9キロメートル・面積13.25平方Km・最大深度45メートルです。

阿寒湖と言えば国の特別天然記念物にも指定されている「まりも」が有名ですが、湖畔や遊覧船から湖中を覗いても見ることはできません。本物のマリモは、阿寒湖の中島の一つのチュウルイ島にある「マリモ展示観察センター」か温泉街の外れにある阿寒湖畔エコミュージアムセンターで見ることができます。

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また阿寒湖畔エコミュージアムセンターの周辺には、湖畔の森林の中を歩く遊歩道が整備され、水芭蕉などの季節の花々や森林浴を楽しむことができます。運が良ければエゾシカやエゾリス、運が悪いとヒグマに会うことができるかもしれません。また途中には「ボッケ(アイヌ語で「煮え立つ場所」)」と呼ばれる泥火山があり、泥から湧き立つ気泡や硫黄の匂いを体感することができます。

国立公園ですが、阿寒湖には漁業協同組合があり手続きをすれば釣りを楽しむこともできます。※国立公園では、基本的に動植物の採取は禁止されています。

また阿寒湖の四季は、季節ごとに異なった姿を楽しむことができます。

冬は湖面が結氷し氷の厚さは数十センチにもなるため、湖上でワカサギ釣りやスノーモービルなどを楽しむことができます。(※地熱や川の影響で全面結氷はしないといわれています。)

春になると結氷した湖面が薄くなり、ゴールデンウィーク頃には湖面に残る氷を割って走る砕氷遊覧船が営業します。まるで流氷観光をしているような雰囲気を楽しむことができます。

また夏には深緑の避暑に、秋には紅葉狩りと多くの方が訪れます。

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湖畔の一部には、阿寒湖畔温泉の温泉街があり温泉旅館・ホテルやお土産物屋が並んでいます。これらの多くの建物や施設は、阿寒の自然を保護するために設立された前田一歩園財団から土地を貸与され使用料を支払い営業をしています。この使用料は阿寒の自然を守るために使用されています。前田一歩園財団について詳しく知りたい方は、下記のリンクから財団の公式ホームページをご覧ください。

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また温泉街の入り口にあたるところには、阿寒湖アイヌコタンがあります。アイヌの方が営業する土産物屋が並んでいます。また毎晩、アイヌシアター・イコロではアイヌに伝わる神話などを表現した歌や踊りを見ることができます。詳しくは、阿寒湖アイヌコタンのホームページをご覧ください。

阿寒湖アイヌコタンの公式ホームページはこちら

阿寒摩周国立公園は、大雪山国立公園などと一緒に1934年に日本で最初の国立公園に指定されました。指定当初から摩周湖や屈斜路湖を含んでいましたが「阿寒国立公園」と呼ばれていました。2017年に摩周湖の伏流水が湧き出す神の子池ながど追加された際に、現在の名前に変更されました。国立公園の大きさは、1市10町にまたがる9万1千haといわれています。

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