知床半島(しれとこはんとう)【北海道斜里町・羅臼町】②

知床半島の概要については、知床半島①をご覧ください。

■知床の見所を幾つかご紹介します。

・オシンコシンの滝

 オシンコシンの滝は、途中から2つに別れて流れていることから「双美の滝」とも呼ばれています。源流はチャラッセナイ川です。名前の由来は、アイヌ語の「オ・シュンク・ウシ」(意味:エゾマツの群生するところ)といわれています。また知床の名所・知床八景のひとつにも数えられています。

・知床港/知床観光船

 知床港では、知床半島を海側から楽しむための観光船が運行しています。一番大きな船は、冬の間は網走で流氷観光砕氷船として活躍する「おーろら」号です。 ほとんどの観光船では知床半島の先端まで半分ほどのところにあるカムイワッカの滝(温泉が流れるたきで、「魔神の水」という意味。)までの往復航路になりますが、おーろら号は1日1便だけ往復3時間の知床岬航路が運行しています。

知床観光船おーろらの公式ホームページはこちら。※運行状況も確認できます。

 冬になると流氷が港の中にも入り、漁船が漁に出ることができなくなります。また流氷によって壊れるのを防ぐため、漁船はすべて陸へと上げられます。また知床港では流氷の時期には、過去に発生したオーロラにちなんで「オーロラファンタジー」が行われます。ワラを燻した煙とレーザー光線でオーロラを再現しています。

・知床五湖

 知床五湖は、森の中に点在する5つの湖で、それぞれの湖にはもともと名前はありませんでした。そのため手前から左回りに一湖から五湖と名づけられました。

 世界自然遺産登録当初は、だれもで全ての湖につづく遊歩道を歩くことができました。現在では人が歩くことによる自然破壊を防ぐため、人数制限が行われています。またヒグマの活動時期は指定のネイチャーガイドの同行が必須となっています。遊歩道を歩かない方向けに一湖までつづく遊歩道が整備されています。一湖の展望台では、一湖とともに知床連山を見ることができます。

知床五湖の公式ホームページはこちら

・知床横断道路/知床峠

 知床横断道路は、文字通り知床半島を東西に横断する国道334号線です。冬季間はおよそ24Kmの区間が雪のため通行止めとなります。昭和38年から着工され昭和55年に開通しました。17年間と長い工期が必要となったのは、冬の厳しい気候のため冬期間に工事ができなかっただけでなく、工事中に現れるヒグマのためにたびたび工事は中断したためだそうです。

 この知床横断道路の斜里町と羅臼町の町境にあるのが、知床峠になります。峠の標高は738メートルで、駐車帯があり間近に羅臼岳を見ることができます。また横断歩道を渡って反対側にある展望所に進むと条件が良ければ北方領土の国後島(くなしりとう)を望むことができます。