熱田神宮(あつたじんぐう)【愛知県名古屋市】



熱田神宮は、創建が西暦646年とも言われる歴史が古く大変由緒ある神社です。例年お正月には200万人以上の人が初詣に訪れます。

また毎年元旦には、宮中祭祀として行われる四方拝(しほうはい)で、天皇陛下が遥拝(ようはい)する全国9つのお宮の一社となっています。

草薙神剣(くさなぎのつるぎ)を御神体として祀っています。

主祭神には、熱田大神(あつたのおおかみ)と草薙神剣が祀られています。また熱田大神と草薙神剣ともに、天照大神(あまてらすのみこと)のことといわれています。

また相殿神には、草薙神剣に縁のある下記の五柱が祀られています。

・天照大神(あまてらすおおみかみ)
・素戔嗚尊(すさのおのみこと)
・日本武尊(やまとたけるのみこと)
・宮簀媛命(みやすひめのみこと)
・建稲種命(たていなだねのみこと)

毎年6月5日には、例祭「熱田まつり」が行われます。この時には天皇陛下のお使いとして勅使(ちょくし)が参向されます。熱田まつりは、名古屋の夏の始まりの風物詩とも言われ、夜には例年1000発以上の花火が打ち上げられます。※残念ながら2021年については、コロナ禍中のため奉納行事や花火大会は中止となりました。

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■日本武尊と草薙神剣について

第12代景行(けいこう)天皇の息子・日本武尊(やまとたけるのみこと)は、父の勅命により東征(とうせい)を行いました。この時に叔母にある倭姫命(やまとひめのみこと)より草薙神剣を譲り受けます。

東征の途中、日本武尊は尾張国造の息子・建稲種命(たていなだねのみこと)の妹・宮簀媛(みやすひめ)を見染め契りを交わします。わずかの間、媛との時間を過ごしましたが、東征を続けるため宮簀媛に草薙神剣を預け再び旅にでます。しかし日本武尊は、暴風雨が原因で体調を崩し亡くなってしまいます。日本武尊が亡くなった後、草薙神剣は宮簀媛によって長年祀られていました。しかし宮簀媛が老いたため神剣を祀るための社を立てることします。この社を建てるための土地を探していた時に、楓の木が自ら炎をあげ、倒れてもなお燃えつづけて水田を熱している光景に出会い、その場所を「熱田」と名付け社地として決められたといわれています。

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