知恩院(ちおんいん)【京都府京都市】

知恩院は、正式には第87代四条天皇から下賜(かし)された華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)といいい、浄土宗の総本山になります。また徳川家康が浄土宗だったことから徳川幕府から多くの寄進を受けていました。

浄土宗の開祖・法然が亡くなるまでの半生を過ごした地に建てられた寺院になります。本尊は、本堂の法然上人像と阿弥陀堂の阿弥陀如来になります。

■法然について
法然は、長承2年(西暦1133年)に現在の岡山県久米南町(くめなんちょう)に役人の子として生まれました。13歳の時に比叡山延暦寺に入り、18歳のときに法然房源空の名を授かりました。43歳の時に比叡山を下り浄土宗を開きます。その後は、80歳で亡くなるまで教え広めたと言われています。

■伽藍について

三門は、国宝で徳川二代将軍徳川秀忠の寄進によって元和7年(1621年)に建てられました。入母屋本瓦葺きで、大きさは高さ24メートル・横幅50メートルとなっています。法隆寺南大門・東福寺三門とならび日本三大門に数えられています。非公開ですが、三門内には宝冠釈迦牟尼仏像と十六羅漢像が安置されています。

御影堂(本堂)は国宝で、火災により焼失したため徳川三代将軍徳川の寄進により寛永16年(1639年)に建てられました。入母屋造本瓦葺きで大きさは、間口44.8メートル・奥行き34.5メートルとなっています。本尊である法然上人像が安置されています。なた御影堂には、軒下にある「忘れ傘」・蝉や亀の落とし金・拭き残しの瓦など細かな趣向を楽しむこともできます。

御影堂や三門以外に集会堂・経堂・唐門・大鐘楼など多くの建物が重要文化財に指定されています。また本尊のひとつ阿弥陀如来像は、阿弥陀堂に安置されています。

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