瑠璃光寺(るりこうじ)【山口県山口市】

瑠璃光寺は、香山公園(こうやまこうえん)内にあるお寺で、正式には曹同宗 保寧山 瑠璃光寺(そうとうしゅう ほねいざん るりこうじ)といいます。また公園内には、国宝に指定されている五重塔と毛利家の墓所があります。
また香山公園は、梅と桜の名所としても有名です。

瑠璃光寺

■瑠璃光寺について
周防・長門などを治めていた大内家25代当主 大内義弘によって香積寺(こうしゃくじ)として建立されました。そのため五重塔は、大内文化を代表する建物と言われています。


また瑠璃光寺は、もともと現在の山口市仁保に陶氏(すえし)の7代目当主 陶弘房(すえひろふさ)を弔うため弘房の夫人によって香積寺として建立されました。のちに瑠璃光寺と改名されます。
慶長9年(1604年)に周防と長門の29万石に厳封され萩に移った毛利輝元(もうりてるもと)によって香積寺が萩に移された際に、仁保瑠璃光寺と改名されました。

瑠璃光寺の境内には「瑠璃光寺資料館」があり、五重塔の詳しい説明や雪舟作と伝えられている肖像画三幅などが展示されています。(入館料:大人200円)

■曹洞宗について
日本仏教では禅宗の一つで、総本山は福井県の永平寺と神奈川県の総持寺になります。
永平寺については、こちらをご覧ください。

■五重塔について
応仁の乱(応永6年・1399年)を起こし足利義満(あしかがよしみつ)に敗れ戦死した大内義弘を弔うため、弟の盛見(もりはる)によって建立されました。しかし盛見も五重塔の完成を見ずに九州の大友氏との戦いによって戦死しています。
五重塔は、大内文化の最高傑作といわれ嘉吉2年(1442年)に建立しました。国宝に指定されており、京都の醍醐寺・奈良の法隆寺とともに日本三名塔の一つに数えられています。
高さは31.2メートルあり、屋根は五重塔としては珍しい檜の皮を積み重ねた檜皮葺でできています。

■香山墓所・毛利家墓所
香山墓所には、幕末に多くの志士を排出して明治維新に貢献した萩藩藩主・安芸毛利家13代当主毛利敬親(たかちか)をはじめ、敬親の妙子夫人・14代当主元徳と安子夫人とその子の元昭と美佐子夫人が眠っています。
12代当主以前は、萩の大照院(初代秀蹴と偶数の当主)と東光寺(3代から11代までの奇数の当主)に眠っています。
萩のお墓は、五輪塔型ですが香山墓所は土饅頭型となっています。
また墓所前の石畳は、鶯張りとなっていて強く手を叩くと不思議な反響音を聞くことができます。

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