和倉温泉(わくらおんせん)【石川県七尾市】
和倉温泉は、能登半島の中央にある南七尾湾に面した温泉地です。温泉自体は800年初頭には湧いていたと考えられています。その後、1000年代の中頃に七尾の漁師が沖合に湧く温泉で白鷺が怪我を癒しているのを見かけたのが、源泉発見のきっかけといわれています。
また和倉の名前も「温泉の湧く浦(入江)」が由来といわれています。1674年には加賀藩の命によって「和倉」と改名されました。
発見当初は源泉が海中でしたが、1611年頃に加賀藩2代目藩主・前田利長が患った腫れ物に和倉の湯が良く効いたことが評判になり、1640年後頃から加賀藩の主導により源泉周辺までの埋め立てが行われました。また1654年に温泉宿の営業が認められ温泉地として発展していきます。
現在でも20軒以上の温泉旅館が営業をしています。
また温泉の泉質や効能は以下のとおりです。
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
泉温:89.1度
湧出量:2618トン/日
効能:皮膚の傷や皮膚病への殺菌効果
塩水による湯冷めを防ぐ保温効果
塩分により毛穴が引き締まる美肌効果
湯元の広場には、左右の白鷺の像の間に高温の源泉が流れており、鉄製の籠が置かれているので誰でも温泉卵を作ることができます。
また湯元の広場から海側へ200メートルほど歩くと世界的なパティシエとして有名な七尾市出身の辻口博啓(つじぐち ひろのぶ)さんが経営する「LE MUSEE DE H(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)」があります。店内ではスイーツをお召し上がりになられたり、お土産をお買い求めいただくこともできます。また店名の通り美術館ともなっており辻口氏が作製したシュークルダール(砂糖の芸術作品)をご覧いただくこともできます。
LE MUSEE DE H の公式ホームページはこちら。
私がお客様をご案内した8月の終わりは、イイダコ漁が始まる前でしたが数名の方が早朝から釣竿を持ってイイダコを釣っていました。また半島と能登島があるため水平線から上がる朝日ではありませんが、天気がよければ南七尾湾に映るきれいな朝日を見ることができます。
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