靖国神社(やすくにじんじゃ)【東京都千代田区】

靖国神社(※正式には靖國神社)は、明治天皇の意向によって建てられた招魂社の一つ東京招魂社(とうけいしょうけいしゃ)として建立されました。その後、明治12年に現在の靖国神社と改称されました。主祭神には、戊辰戦争の新政府軍から太平洋戦争までの近代日本のために殉難した軍人・軍属などの246万6千柱を英霊として祀っています。靖国神社の名前は、孔子が編纂した「春秋」の注釈書の「春秋左氏伝(しゅんじゅうさじでん)」の「吾以って国を靖んずるなり」に由来し、明治天皇によって命名されました。

8月15日の終戦の日には、近くの日本武道館で全国戦没者追悼式が行われ靖国神社の境内にも追悼式の音声が流され、多くの方が参拝されます。

また境内に能楽堂の近くに植えられている桜(ソメイヨシノ)の一本は、気象庁が桜の開花を宣言する標本木に指定されています。

境内には靖国神社に祀られている英霊に関する資料や大東亜戦争時代の戦闘機などが展示されている遊就館があります。山県有朋らの発案により明治15年2月25日に開館しました。関東大震災や空襲などの焼失や破損を乗り越えましたが、敗戦により遊就館を禁止されました。建物は昭和55年まで富国生命保険相互株式会社の本社事務所として使用されていましたが、昭和55年から遊就館を再開するための準備が始められ昭和61年におよそ40年ぶりに再開されました。

■招魂社について

 招魂社は、明治維新前後からの近代日本国家のために殉難した英霊を祀る神社として日本全国に建立されました。「招魂」という言葉が、「一時的な祭祀」という意味があり相応しくないと考えられ、昭和14年に招魂社から護国神社に改称されました。

広島護国神社では原爆でなくなった勤労奉仕中の動員学徒や女子挺身隊員、沖縄県護国神社では戦死した一般住民も祭神として祀られています。また現在は、殉職された警察官や消防士・自衛官なども祀られてます。

靖国神社の公式ホームページはこちら

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